当財団では、指揮者を志す音楽大学(研究科も含む)学生および卒業生等を対象として「指揮研究員制度」を設置しています。

設置目的・選考・活動などについて

設置目的

指揮研究員は、紀尾井ホールを活動の拠点として、その室内オーケストラ、紀尾井ホール室内管弦楽団(旧称・紀尾井シンフォニエッタ東京)の組織運営や公演制作の現場に接して、職業指揮者としてオーケストラや音楽ホールと共に仕事をすすめるための資質を高めることを目的としています。

対象

音楽大学(研究科等も含む)学生及び卒業生、これに準じる知識と技術を持ち、職業として指揮者を志す方。30歳程度までを目安としますが、年齢制限は特に設けません。

募集人員

1名

期間

2017年4月から翌年3月までの1年間

研究指導員

次の方々に研究指導員をお願いして、指揮研究員の審査・決定、指揮研究員の活動に関する具体的な助言、指揮技術の指導などを行っていただき、指揮研究員の活動が実りあるものとなるように方向付けをしていきます。

研究指導員下野竜也、高関健、広上淳一(敬略称)

研究支援パートナー

東京フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団

受講料

採用決定後に40,000円(消費税込)を前納していただきます。入金後はいかなる理由でも返金しません。

指揮研究員の活動内容・課題

1. 紀尾井ホール室内管弦楽団事務局において、オーケストラ運営と公演制作の業務を積極的に体験・支援すること。

2. 紀尾井ホール室内管弦楽団のリハーサルおよび公演期間中に、オーケストラ事務局の実務と指揮者の活動を全般にわたって補助すること。

3. 研究指導員のレッスンを、指定回数以上定期的・計画的に受講すること。

4. 活動内容について計画を立案し、報告すること。

5. 紀尾井ホール室内管弦楽団の活動期以外には、研究支援パートナーとして協力を得ている東京フィルハーモニー交響楽団および読売日本交響楽団において、オーケストラ公演に関する実地の研究活動を行うこと。

試用期間

4月・5月・6月の3ヶ月を試用期間とします。この間、上記の活動内容・課題のすべてに真摯に取り組んでいることを事務局と研究指導員が確認したのちに、正式に指揮研究員として採用し、7月以降の研究継続を承認します。

指揮研究員の活動支援

1. 試用期間を経て正式に採用された指揮研究員には、楽譜購入費や資料費、研究に必要な移動宿泊費等の補助として、年間で上限50万円を支給します。

2. また、活動期間中に顕著な成果が認められた指揮研究員には、期間満了時に当財団と研究指導員連名により書状にて国内主要オーケストラに推薦し、将来の演奏活動を支援します。

指導・勧告

指揮研究員の活動状況により、事務局と研究指導員の合議のうえ、指揮研究員としての活動継続の可否判断を含む指導・勧告を行うことがあります。

2017年度の応募方法

応募書類・提出物

応募書類は次の4点とします。

1. エントリーシート

こちらからPDFファイル(88KB)をダウンロードした後、印刷して自筆にて記入。写真(40mm×30mm)貼付必須。

2. 応募動機・将来の希望

A4用紙一枚(様式自由、PC等の使用も可)

3. 応募者が指揮をしている音声付動画映像(返却しません)

・DVD-R(応募前に家庭用DVD再生機で再生できることを必ず確認してください)
・曲目は自由。連続した1楽章ないし1曲以上をカットなしで収録したもの。
・正面から撮影したもの(ピアノ奏者に対する指揮映像でも可)。

4. 選考料の振込控え票

選考料10,000円(税込:送金手数料は応募者負担)を下記銀行口座あてに、最寄りのATM(自動預払機)から振込み、振込控え票を提出(同封)。インターネットバンキングで振込む場合は、振込の事実がわかる画面を印刷して提出(同封)すること。(入金後はいかなる理由でも返金しません)

【振込先】

 三菱東京UFJ銀行 麹町支店616 普通口座 番号1005111

 (名義)コウエキザイダンホウジン シンニツテツスミキンブンカザイダン

 

上の4点の応募書類・提出物を2017年1月20日(金)必着で次の送付先に郵送してください。

お問合せ・応募書類送付先

〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町6番5号

公益財団法人 新日鉄住金文化財団 「指揮研究員募集係」

tel:03-5276-4500 fax:03-527-4527

審査

【第1次審査】書類と動画映像(DVD)による審査

 第1次審査の結果は第2次審査の1週間前までにお知らせします。

 第1次審査通過者には第2次審査の実施詳細をお知らせします。

【第2次審査】2017年3月1日(水) 第1次審査通過者による実技(2台ピアノ)と面接

 実技審査課題曲

   モーツァルト:交響曲第38番ニ長調「プラハ」 (Bärenreiter)

   ブラームス:悲劇的序曲 (Breitkopf & Härtel)

発表

2017年3月15日(水)までに、試用する指揮研究員を決定し発表します。

応募書類・提出物は一切返却しません。個々の応募の事実及び個人情報は厳重に管理し、いかなる理由によっても公開しません。提出された個人情報については、選考後1年間は保存し、保存期間終了後には粉砕廃棄します。

2010年度から2015年度の指揮研究員 実績のご紹介

 新日鉄住金文化財団の指揮研究員制度は2010年4月に発足しました。
2010年度は齋藤友香理氏、松村秀明氏の2名、2011年度は石﨑真弥奈氏、2012年度は再び原口祥司氏、平川範幸氏の2名、2013年度は秋山愛美氏、2015年度は大谷麻由美氏、林 直之氏の2名が指揮研究員として活動しています。
 当財団の指揮研究員に対して研究指導員をお願いしている、下野竜也、高関 健、広上淳一各氏の指導・助言のもと、これまで、紀尾井シンフォニエッタ東京の定期演奏会(年間5回)や、紀尾井シンフォニエッタ東京特別公演の活動を通じて、研鑽を積んでいます。
 また、研究支援パートナーである東京フィルハーモニー交響楽団の協力により、同楽団の定期演奏会をはじめとする演奏活動で、リハーサルの見学、オーケストラ内の鍵盤楽器パートでの出演、学校関連公演での指揮、副指揮などの機会を得て、さらに研究を進めています。
 2010年度指揮研究員の齋藤友香理氏は、2011年のサイトウキネンフェスティバルにおいて青少年のためのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」において、当初出演を予定していた下野竜也氏に代わって指揮者を務めました。現在ドレスデンに留学中。同じく松村秀明氏は、各地プロ・オーケストラで演奏活動を行う一方、イタリアで開催された第11回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで第3位に入賞しています。両氏ともに、高い評価を得て活躍の場を広げてきています。
また、2011年度指揮研究員の石﨑真弥奈氏は、2012年第16回東京国際音楽コンクール<指揮>において、第1位から第3位なしの入選・聴衆賞を受賞しています。
 2012年度指揮研究員の原口祥司氏は、ブダペストに留学してさらに研鑽を積み、同じく平川範幸氏は2013年度から2年間東京シティ・フィルの指揮研究員を務め、現在その活動の場を広げています。2013年度指揮研究員秋山愛美氏も各地での公演で活躍しています。
 2014年度は該当者なし。2015年度の大谷麻由美氏は京都市響での公演出演、林 直之氏は第1回ニーノ・ロータ国際コンクールでセミファイナリストとなりました。